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脳疾患について

脳動静脈奇形

 通常、動脈の血液は毛細血管を経て静脈へと流れますが、この病気では生まれながら、脳血管の分離がうまく出来ずに異常な血管が残り、毛細血管を経由せずに、異常血管を介して圧の高い動脈の血液が壁の薄い静脈へ流れるため、静脈内圧が高まり破裂して出血します。

症状
 
脳内出血や脳室内出血をおこすことが多く、突然の頭痛、嘔吐、意識障害、片麻痺、また、けいれん発作がおこり、精密検査で発見されることもあります。20〜40歳代と若い世代におこることが多いものです。診断はCTやMRIで脳の中を撮影すると、出血や異常血管が映ります。より詳しい状況を知るためには、脳の動脈に造影剤を注入してX線撮影する脳血管撮影が必要です。

治療
 治療は外科的摘出、脳血管内治療(異常血管にカテーテルを入れて、液体塞栓物質で塞栓を行う)による塞栓術、ガンマナイフなどがあり、大きさ、部位などにより症例毎に最適な治療を検討しながら行います。以前は外科的摘出術が単独に行われていましたが、近年、血管内治療デバイス(カテーテル、ガイドワイヤーetc.)の進歩に加え、特にOnyx (析出型非接着性液体塞栓物質)が外科的摘出術前用の塞栓物質として使用できるようになってから、外科的摘出時の出血を著減させ、AVM 摘出術の安全性を高めることができております。未破裂の患者さんや、手術が難しい部位に局在するAVMの患者さんはNBCA(重合型接着性液体塞栓物質)にて小さくしてから、放射線治療も行っております。
 実際の症例について、45歳、男性、突然の意識障害、右片麻痺にて当院に救急搬送され、頭部CTにて右脳内出血を認めました(図1)。後日、施行した血管撮影では、大きな脳動静脈奇形を認めました(図2)。脳血管内手術による、液体塞栓物質の注入を3回行い、ナイダスはうつらなくなりました(図3)。

   
図1:術前MRI
   
     
 図2:血管撮影において脳動静脈奇形を認める。
     
図3:液体塞栓物質を3回に分けて注入しました。ナイダスは消失しております。
 


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